注射
性交痛を改善する方法の1つに、注射を用いる方法があります。ヒアルロン酸やフィラーなどが一般的で、膣壁に注入して膣内をふっくらさせることで縮小させ、性交痛改善に導きます。どのようなメリットがあるのか、解説します。
※こちらの記事は当サイト運営のヘルスケア編集部が執筆したものです。当サイト監修の満行みどり医師による査収は含まれておりませんことをご了承くださいませ。
注射とは
注射とはその名の通り、膣壁にフィラーやヒアルロン酸などを注入して膣壁をボリュームアップする治療法です。
膣壁が分厚くなることで、膣の内側が狭くなります。膣の大きさが気になる人や、出産後に膣が広がってしまった人などに適した治療法といえるでしょう。
引き締めるだけでなく、潤いを出すための注射もあります。性交痛を改善したい方は、引き締めるか潤いを出すかで痛みの改善が図れるのです。
注射と聞くと痛いイメージがあるかもしれませんが、局部麻酔をして施術を行うため痛みはありません。簡単で手軽な膣縮小治療として知られています。
注射の特徴
メスを使わずに治療できる
注射はフィラー(皮膚充填剤)を膣内に注入することで膣縮小を促進する方法がメインです。メスを使った治療よりも出血が少なくすむため、ダウンタイムが少なく済みます。切る治療になかなか踏み込めないという方に合った治療といえます。
リスクが少ないヒアルロン酸
ヒアルロン酸は皮膚や関節など、人の体内に存在する成分。そのため注入してもアレルギーを起こすなどのリスクが低いといえます。
ヒアルロン酸は徐々に体内に吸収されていくため、しこりになる可能性が低い成分です。保湿力や弾力に優れていながら、体内に取り込んでも安全なヒアルロン酸注射は、安全な治療法であるといえます。
潤いがアップする
ヒアルロン酸を注入することで、膣が潤います。これは、委縮している膣がまんべんなくヒアルロン酸を吸収するためです。保湿力に優れたヒアルロン酸が浸透することで、膣壁が潤い、やわらかくなっていきます。これにより、性交痛の改善にもつながっていくでしょう。
監修医・満行みどり先生の見解
膣へのヒアルロン酸注射・注入施術は、「膣の引き締め効果を目的とするもの」と「膣のうるおいをアップさせるためのもの」があります。性交痛の改善なら後者が◎。膣が乾燥して挿入時にヒリヒリと痛む…などの性交痛に適しています。
私が院長を務める「みどり美容クリニック・広尾」でも、うるおいアップを目的にした注射・注入施術をご提供していますが、公式サイトのメニューには掲載していません。ご要望があれば対応できますので、ぜひご相談にきてくださいね。
また、膣への注射・注入施術は、ヒアルロン酸など保水力の高い素材を用いるのが一般的です。当院では、オリジナルハイドロフィラー・プレミアムボリュームフィラー・韓国式パールフィラーの3種類(それぞれ膣内専用の素材)を用意しています。
治療のメカニズム
膣内の粘膜にフィラー、またはヒアルロン酸を注射していきます。ヒアルロン酸を注入すると膣内を狭くすることもできますが、潤いを出すことも可能。
膣内がふっくらして狭くなるため、膣のゆるみ改善をしていきます。膣のゆるみが改善されて潤いが出れば性交痛が改善され、満足度も上がってくるでしょう。
注射を使って注入するだけなので、ほとんどの場合は日常生活に影響を及ぼしません。
治療費の目安
注射を使った治療の相場は200,000円~250,000円です。
施術のリスクについて
施術に用いられるのはヒアルロン酸やフィラーなど、膣専用の素材。とくにヒアルロン酸はもともと人間の体内にある成分なのでリスクはほぼありませんが、ごくまれにヒアルロン酸に対するアレルギー反応が起きる可能性があります。
また、感染のリスクを防ぐために抗生物質の服用を行います。こちらは医師の指示に従ってください。それ以外ではダウンタイムも短く、術後の日常生活への影響もほとんどないそうです。
監修
満行(みつゆき)みどり先生
女性器治療に特化した医師

みどり美容
クリニック・広尾
満行みどり先生
満行みどり先生は女性器治療に特化した「みどり美容クリニック・広尾」の院長。
ビバリーヒルズの専門トレーニング施設でライセンスを取得した日本人女性初の医師でもあり、デリケートゾーンの悩みを抱える患者さんに適切な治療を提供したいと日々尽力されています。