4Dタイトニング

アメリカの美容医療からも注目を浴びているレーザー機器、4Dタイトニングとはどのような治療法なのでしょうか?効果や特徴、3Dタイトニングとの違いもまじえて解説していきます。

※こちらの記事は当サイト運営のヘルスケア編集部が執筆したものです。当サイト監修の満行みどり医師による査収は含まれておりませんことをご了承くださいませ。

4Dタイトニングとは

4Dタイトニングは、エルビウムヤグレーザーとネオジウムヤグレーザーの2つのレーザーが出力できるレーザー機器です。

レーザーの種類と波長の長さの組み合わせによって4つの照射モードが選べるのが特徴。膣内の状態に悩んでいる方の希望に合わせたタイプのレーザーが照射できます。

2種類のレーザーとロング・ショートのパルスの組み合わせで膣内の粘膜を刺激を与えます。メスを使わないレーザーのみの照射で膣内のコラーゲン生成を促進し、縮小へと導きます。閉経した方の場合、性交痛の改善にも効果を発揮するといわれています。

4Dタイトニングの特徴

4つのモード

4Dタイトニングに搭載されているモードは、スムースモード、フラック3、ピアノモード、スーパーフィシャルの4種類です。スムースモードとピアノモードはスーパーロングパルスヤグを、フラック3はショートパルスヤグを、ショートパルスエルビウムを使用しています。

スーパーフィシャルは3Dタイトニングにはない機能であり、膣内だけでなく、外陰部を明るくする効果の高いレーザーです。4Dタイトングは、3Dタイトニングの高い膣引き締め効果はそのままに、さらに外陰部を明るくする機能も強化された機械であるといえるでしょう。

4つのモードで膣縮小を促す

4Dタイトニングはレーザーとパルスの4つのタイプで膣内へのアプローチを行っています。

レーザーとパルスを組み合わせた機器の中には3Dタイトニングもありますが、こちらは3Dタイトニングよりもタイプが1つ多いバージョンになります。

スムースモード

超ロングパルスのエルビウムヤグレーザーを膣内に照射してコラーゲンの再構築を促すモードです。

膣内の粘膜に向けてレーザーを照射すると熱だまりを作ることができ、その熱だまりがコラーゲンの再構築に効果を発揮します。

レーザー照射後の膣内はふっくらとした状態になり、皮膚充填剤(フィラー)を注入した際のような仕上がりに近くなります。

フラック3

パルス幅は短くパワーの高いネオジウムヤグレーザーを照射するのがフラック3です。60℃以上の熱を起こし、膣内部の粘膜を再構築します。

ネオジウムヤグレーザーの照射は膣内の粘膜表面をほとんど傷つけることがありません。照射した部分を立体的にしたうえで引き締めることができます。

ピアノモード

超ロングパルスのネオジウムヤグレーザーを使った治療法で、粘膜組織の温度を42℃前後にまで温めてくれます。レーザーを使ったモードの中では、膣粘膜の最も深いところまで届かせられるモードです。

フラック3やスムースモードとの併用も可能で、それぞれの特徴を活かしながら照射することでコラーゲンの生成を促進できます。

スーパーフィシャル

短いパルスのエルビウムヤグレーザーを使うモードです。レーザーを使ってピーリングをするのみの治療なので、「膣内の縮小で性交痛を改善しつつ、見た目もどうにかしたい」という方に向いている治療法といえるでしょう。

監修医・満行みどり先生の見解

4Dタイトニングは比較的新しい治療法で、私が院長を務める「みどり美容クリニック・広尾」で扱っている女性器治療マシンのなかでは最新のものとなります(※2018年10月現在)。

4Dタイトニングにはロングパルスのエルビウムヤグレーザー、ロングパルスおよびショートパルスのネオジウムヤグレーザーにくわえて、ショートパルスのエルビウムヤグレーザーの4つの波長が搭載されており、熱によるアプローチでコラーゲンの生成を促進。膣のゆるみ改善のほか、軽いピーリング効果で外陰部の黒ずみ除去にも期待できます。

また膣内にうるおいを与えてくれるため、性交痛にも効果が。ふっくらとした、弾力のある膣を取り戻すことができます。

治療のメカニズム

メスは使わず、アプリケーターという器具膣内に挿入してレーザーを照射していきます。メスは使わないので大きな出血が起きることはほとんどありません。

2種類のレーザーはパルスの長さが違い、膣上皮、粘膜固有層、外膜の層に多角的にアプローチしていきます。照射範囲外広いので、膣全体の引き締め効果に期待できるでしょう。

治療費の目安

4Dタイトニングの治療相場は膣引き締めのみの場合は198,000~248,000円。尿漏れ対策も兼ねている場合は248,000~298,000円となっています。

施術のリスクについて

術後の痛みや出血、また施術による副作用といったリスクはほぼありません。患部に赤みが出たりほてりを感じたりする程度です。がんや婦人科系疾患を誘発するリスクはありません。

また、個人差がありあますが一時的にオリモノが増加したり、まれに尿失禁やむくみといった症状が出ることもあります。こちらは徐々に症状が収まっていくため、問題ありません。

監修

満行(みつゆき)みどり先生

女性器治療に特化した医師

満行みどり医師

みどり美容
クリニック・広尾
満行みどり先生

満行みどり先生は女性器治療に特化した「みどり美容クリニック・広尾」の院長
ビバリーヒルズの専門トレーニング施設でライセンスを取得した日本人女性初の医師でもあり、デリケートゾーンの悩みを抱える患者さんに適切な治療を提供したいと日々尽力されています。

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