処女膜切開

初めてのセックスが痛すぎて挿入できない…と悩んでいる女性は、生まれつき処女膜が硬い「処女膜強靭症」という病気の可能性があります。こちらでは処女膜強靭症の女性に用いられる治療「処女膜切開」について分かりやすく解説します。

※こちらの記事は当サイト運営のヘルスケア編集部が執筆したものです。当サイト監修の満行みどり医師による査収は含まれておりませんことをご了承ください。

処女膜切開とは

処女膜切開とは、主に処女膜切開の女性が受ける治療のことです。処女膜の形状や硬さには個人差があります。なかには生まれつき処女膜に硬く、性行為が困難になる女性も。そういった症状のことを処女膜強靭症といいます。そして、痛みの原因となっているヒダがつっぱっている部分を切開して、挿入時の苦痛を和らげる治療が処女膜切開です。

そもそも処女膜とは

そもそも処女膜がなんなのかを知っている女性は意外と少ないかもしれません。処女膜は正式には「処女膜輪」といい、膣口付近にあるヒダのことを指します。膣口を塞ぐように膜が張られている、というわけではなく、実は処女膜の中心にはもともと小さな穴が開いていて、リング状になっています。

初めて性行為をする際、処女膜が裂けて出血することもありますが、もともと弾力性に優れている部位なので処女膜が避けない( =出血しない)ケースも珍しくありません。、

監修医・満行みどり先生の見解

処女膜の硬さは生まれつきの体質ですから、処女膜強靭症による性交痛は、女性自身の努力やパートナーの理解・協力があってもなかなか解決できません。痛みをガマンしようとすると、セックスに恐怖感や嫌悪感をおぼえてしまう可能性もあります。初めての挿入が痛すぎて上手くいかない…という場合は、外科的な処置「処女膜切開」をおすすめします。

処女膜切開の手術自体はそんなに難しいものではありません。私が院長を務める婦人科形成クリニック「みどり美容クリニック・広尾」でも受けられます。局所麻酔を用いるため手術中の痛みはなく、かかる時間も15~20分程度です。

とはいえ、やはり切開を伴う外科的な処置ですから施術を行う医師の技術力は重要。万が一切開の位置がずれてしまうと後遺症が残るおそれもあります。信頼できる医師のもとで治療を受けましょう。

治療の流れ

基本的には局所麻酔で治療が行われます。麻酔が苦手な人や痛みに弱い女性の場合、静脈麻酔(リラックス麻酔)を併用することもあります。麻酔が効いたことを確認したら、処女膜の付け根あたりにあるつっぱった部分を切開。痛みの原因となっているつっぱりを除去します。切開後は傷を縫合して治療終了。施術時間は15~30分ほどが目安です。

術後は2~3日、少量の出血がみられるケースがあります。またシャワーは翌日から可能ですが、入浴は1週間ほど、性行為は1か月ほど期間をあけなくてはなりません。

施術のリスクについて

処女膜切開は日帰りで受けられる治療ですから、それほど難しいものではありません。少量の出血や痛み、腫れといったダウンタイムは考えられますが、時間が経てばダウンタイムは引いてきます。そのほか副作用やリスクなどはほとんどありません。ただし、万が一切開する位置が適切でないと後遺症が残る可能性があります。リスクを避けるためには信頼できる医師にかかることが重要です。

監修

満行(みつゆき)みどり先生

女性器治療に特化した医師

満行みどり医師

みどり美容
クリニック・広尾
満行みどり先生

満行みどり先生は女性器治療に特化した「みどり美容クリニック・広尾」の院長
ビバリーヒルズの専門トレーニング施設でライセンスを取得した日本人女性初の医師でもあり、デリケートゾーンの悩みを抱える患者さんに適切な治療を提供したいと日々尽力されています。

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