Q.性交痛は何科に相談するのが正解？

性交痛の悩みを相談したいとき、でも、どんな病院の何科を受診すればいいのか迷ってしまいますよね。

ここでは、性交痛に悩む人のために性交痛の相談先や、婦人科と産婦人科のちがい、クリニックの選び方、そして受診前の準備について解説します。怖がらず、勇気を出して受診してみてくださいね。

性交痛の相談は婦人科・産婦人科へ

性交痛に悩まされたときは、婦人科あるいは産婦人科で相談してみましょう。

性交痛にはさまざまな原因があり、気持ちが大きく影響している場合もあれば、膣内などの女性器の状態が原因となっているケースもあります。婦人科・産婦人科であればそういった女性器の悩みに対応してくれるため、一人で悩まず勇気を出して相談してみるのがおすすめです。

婦人科と産婦人科の違い

「では婦人科と産婦人科、どちらに行けば良いのだろう？」と疑問に思う女性も多いでしょう。

そもそも産婦人科とは、産科と婦人科の二つの要素をもつクリニックです。しかし主な診療内容は妊娠や出産に関わるものが多く、性交痛の相談はしづらいかもしれません。

一方で婦人科は、女性特有の病気や月経やおりもの、性交痛や不感症といった女性器のあらゆる悩みに対応しています。性交痛の相談にも慣れていることが多いため、受診するなら婦人科を選んだほうがいいかもしれません。

婦人科・産婦人科を選ぶポイント

女性器の悩みに長けたクリニック

女性器の悩みを打ち明けるのなら、女性器治療に長けた実績豊富なクリニックを選びましょう。

人間一人ひとりの顔が異なるように、女性器の形や状態もまた異なるものです。治療実績の豊富なクリニックであれば患者さん一人ひとりの悩みに向き合い、症状に合った治療を提案してくれるでしょう。

女性医師が在籍している

婦人科医・産婦人科医にはさまざまな医師がいますが、性交痛の悩みを打ち明けるのなら女性医師がいるクリニックがおすすめ。

相談では、セックスのときどんなふうに痛い・どんな場所に痛みがあるといったデリケートな話もします。女性医師であれば同性のため相談しやすく、また気持ちや症状の理解もしてもらいやすいでしょう。

また、医師・スタッフすべてが女性のクリニックもあります。カウンセリングから診察、治療から会計まで男性に会うことがないので、安心して受診できるのではないでしょうか。

プライバシーへの配慮がある

プライバシーへの配慮があるか、どんな工夫をしているかもチェックしておきたいポイントです。

たとえば完全予約制であれば待ち時間も短く、他の患者さんとも顔を合わせずに済みます。また、個室対応のクリニックであれば相談中の声を聞かれることもありません。

アフターケアも重視している

安心できるクリニックを選びたいなら、アフターケアが充実しているかどうかも重要です。

とくに女性器は自分では見えないため、治療後のちょっとした変化にも敏感に反応してしまいがちです。アフターケアが充実しているクリニックであれば治療後の悩みにもしっかり対応してくれますし、なかには再診料や処置代を無料としているところもあります。

アフターケアの充実度は治療への責任を表しているとも言えるため、ぜひアフターサービスが充実しているクリニックを選びましょう。

さまざまな治療法を用意している

女性器の悩みを治療するため、さまざまな治療方法があるかどうかもクリニック選びのポイントです。

たくさんの選択肢があれば、そのなかから自分に合った治療法を選ぶことができます。どんな治療法を用意しているのかはクリニックの公式HPをチェックしてみるか、診察時に直接医師に質問してみてくださいね。

婦人科・産婦人科を受診する準備

服装について

婦人科・産婦人科の診察では、下半身の下着を脱いだ状態で診察台へあがります。そのためズボンで受診すると、上半身はしっかり着ているのに下半身は裸の状態になってしまいます。ゆったりしたスカートやワンピースなど、めくり上げられる服を着用していれば、下着だけ脱げば良いので、それほど恥ずかしくありません。

また、診察時や治療後に下着が濡れてしまうことがあるため、おりものシートなどを用意しておくと良いでしょう。

悩みや相談したいことをまとめておく

診察の時間は、意外とあっという間に過ぎてしまうものです。緊張していると、悩みをうまく話せず、不安を相談しきれないまま診察が終わってしまうかもしれません。

そのため、相談したいことを事前にメモなどにまとめておくことがおすすめ。詳しく書いたメモを医師に見せれば、スムーズに診察が進むはず。箇条書きでも十分ですので、何を話したいのか、質問したい内容はなにかなど、きちんと整理したうえで診察を受けるようにしましょう。