不正出血を伴う性交痛
体と心に負担がかかることが多い、性交痛。痛みに対して不正出血が伴うとなると、さらに心配になります。ここでは、「不正出血に伴う性交痛について」「原因や対処法」などについて解説しています。
不正出血を伴う性交痛とは
不正出血とは、生理ではない時にみられる出血のことをいいます。例えば、次のような状態の時に不正出血がみられることがあります。
- 生理まで間があるのに、おりものに血が混ざる
- 性交後に出血があり、1~2日程度でなくなる
- 不正出血がもともとあり、性交を行なうことで量が増えた
このように、病気が原因でなくても女性ホルモンの影響により、不正出血が起きる場合があります。
また、性交痛に伴う不正出血には以下のような原因が考えられます。
不正出血が起こる原因
初めての性交や慣れていない時
初めて性交を行なう時「約半数以上の女性が出血する」といわれています。膣口の一部を覆っている薄い粘膜、いわゆる処女膜が破れてしまうことで起きる現象です。自慰行為やスポーツなどによる激しい運動を行なっている人は、初めて性交を行なう前に処女膜がすでに破れていて出血をしない場合もあります。
性交に慣れていない人は、摩擦や刺激で膣を傷つけてしまい不正出血が起きることもあるのです。
激しい運動や頻繁に性交を行なっている
膣口や子宮の粘膜、内膜は大変デリケートです。激しい運動などで出血が起きる場合もあります。運動を行なうことで出血する可能性があるほど、刺激には弱い膣や子宮。頻繁に性交を行なうと、出血を伴うことがあります。
更年期
女性は、ある一定の時期が来ると閉経します。閉経するとホルモンが減少し、膣粘膜の潤いが不足してしまいます。潤いが不足することで膣が乾燥してしまい、出血が起こりやすくなるといえます。
対処法
性交痛による出血の問題は、体の異常な反応として起きることもありますが、パートナーとコミュニケーションがうまくいかずに、起きる場合もあります。まずは、ふたりで話し合うことが重要なポイントとなります。女性の膣や子宮は大変デリケートです。性交時の刺激が強すぎたりして、出血の原因になっていないかを探ってみましょう。
体の免疫力を落とさないようにすることも大事です。疲れや寝不足などが原因で、体力が落ちている時は風邪をひきやすく、免疫力が下がっている時です。極端なダイエットや日常のストレスなども、同様に免疫力を奪う原因となっています。
疲れを取り除き、ゆっくりと体を休めながら体温を上げるなど、体力をつけることも必要です。
性交による出血は、毎日続く訳ではないためうっかりと見過ごしてしまうこともありますが、場合によっては病気が原因となっていることもあるのです。少しでも不安に感じたら、まずは婦人科を受診するようにしましょう。
不正出血が伴う性交痛の体験談
更年期の影響か、性交時に痛みを感じるようになりました。更年期になると、女性ホルモンが低下することで潤いが不足してしまい、膣が乾燥しやすくなると聞いたことがあります。
我慢して性交を続けることがストレスになり、さらに痛みを伴う原因になっている気がしています。女性側だけの問題ではなく、パートナーに状況を説明して話し合う時間が必要であると感じている今日この頃です。
エッチの最中にアソコから、少しですが血が出てきました。そろそろ生理…というタイミングだったので、「あ~~、きちゃったのかな」と思ったんですが、初日にしては量がめちゃくちゃ少なくて、血が出ている感じもないです。でもおりものシートには血がちょっとだけ滲んでて…。
もしかしたら、結構激しめのエッチだったので、そのせいかもしれません。お風呂に入ってもしみたり痛かったり、ということはないんですが…やっぱり傷がついたから血が出たんでしょうか。
最近はじめてSEXして、処女を喪失しました。まだ慣れていないのか、私の膣が小さいのか、それとも彼の挿入の仕方がおかしいのか分かりませんが、挿入されるとすごく痛くて、翌日は血が混じったような茶色いおりものが出てきます。
膣が擦れる感じがしたので、傷がついたんだと思います。挿れたまま動かなければ平気なんですが、ピストンされるとゆっくりでもとても痛いです。SEXするときはローションを使うようにしているんですが、すぐ乾いてしまって、意味がない気がします。病院へ行くべきでしょうか。
生理に関係なく、セックス後には出血するようになりました。出血は血がぽたぽた流れるほどではなく、拭いた時に血が混ざる程度です。あと最近セックスが痛くて(激しすぎるから?)、苦痛で時間が長いように感じます。決して私自身が濡れていないわけではなく、指はすっと入ります。
ガンの検査などはきちんとしているつもりですが、妊娠を希望しているので「こんな状態が続いていても妊娠できるのかな」と不安な日々を過ごしています。
産後のセックスが痛くてたまりません。産後1か月半で初めてセックスをし、痛すぎて辞めてもらいました。少量ですが出血もりました。それから期間をあけて、産後3か月ぐらい経ってから再度挑戦しましたが、やはり同様の症状が出てしまって…。
濡れていないわけではなく、ちゃんと濡れているにも関わらず痛みを伴います。痛いのをガマンしていると、だんだん恐怖心が強くなってきて、このままでは怖くてセックスができなくなってしまう気もします…。これは、時間が経てば痛くなくなるものなんでしょうか。
監修
満行(みつゆき)みどり先生
女性器治療に特化した医師

みどり美容
クリニック・広尾
満行みどり先生
満行みどり先生は女性器治療に特化した「みどり美容クリニック・広尾」の院長。
ビバリーヒルズの専門トレーニング施設でライセンスを取得した日本人女性初の医師でもあり、デリケートゾーンの悩みを抱える患者さんに適切な治療を提供したいと日々尽力されています。