セックスの際に痛みを感じる場合(ズキズキする)
※こちらの記事は当サイト運営のヘルスケア編集部が執筆したものです。当サイト監修の満行みどり医師による査収は含まれておりませんことをご了承くださいませ。
ズキズキとした性交痛に悩む
女性たちの声
最近彼とのセックスの際に、バックで突かれると下腹部というか、子宮のあたりがズキズキと痛みます。挿入するときに「痛い」と感じることはありませんが、奥を突かれると、どうしても鈍い痛みがあります。病気かもしれないと怖くなってさ産婦人科を受診しましたが、何でもないと診断され、お薬を処方されただけでした。また、彼が私に潮吹きをさせたいらしくて、アソコを指でかき混ぜてくるので、子宮が傷ついてしまうのではないかと心配です。
セックスで奥を突かれると、子宮付近に強い痛みを感じます。ズキズキとした痛んだり、ずんずんと重くのしかかってくるような痛みです。終わってしばらくしてからも痛くて、和らぐどころか、より酷くなってきます。1日寝れば治るんですが、今回が初めてではなくて、何度も経験しているので不安です。もしかして病気なんでしょうか。原因や対処法があれば知りたいです。
エッチのとき、奥を突かれるとズキッとした痛みを感じます。今まではそんなこと全くなかったので、最初はその日の体調のせいかなと気楽に考えていましたが、それからセックスするたびに痛みを感じるようになりました。セックス中は奥以外はぜんぜん痛くないし、痛いときは「痛いからやめて」と言えば彼も途中でとめてくれます。痛みも3日程度経ったら良くなります。それでも医師に診てもらうべきでしょうか。病院を受診する勇気がなかなか出ません…。
性行為の当日はとくに痛みを感じなかったのですが、翌朝から下腹部が痛みはじめました。座って動いていないときは大丈夫なんですが、動いていると子宮らへんにズキズキとした痛みが走ります。痛みはしばらく続いて、そのあいだガマンしていたら、2日目の夜から何も感じなくなりました。ただの性交痛だったのか、それともなにか原因があるのか…。とくに子宮あたりの痛みなので、不安になってしまいます。
ズキズキする痛みはなぜ起きる?
セックスの時にズキズキする痛みがある場合、考えられる要因はたくさんあります。適切な対処をするために、まずは痛みの原因について知りましょう。
処女膜の問題が関係している
本来、女性の処女膜は薄くて柔らかく、伸縮性に優れているものですが、中には生まれつき処女膜が分厚くて固い人もいます。この場合、膣の入り口が狭く伸びにくいため、痛みを感じやすく、出血もしやすいのです。
これは生まれつきのものなので、性交を重ねれば症状が緩和されるわけではありません。無理に経験を重ねても強い痛みが繰り返されるだけであり、性行為がトラウマになってしまうケースもあるでしょう。痛みが酷い場合は、一度専門の医療機関に相談することをおすすめします。
処女膜が関係している場合の対処法
処女膜が関係して痛みが生じている場合は処女膜を切開するか、もしくは切除して膣口を広げる手術を受けることで治療できます。
この手術は局所麻酔での施術が可能で、15分程度で済みます。そのため体への負担も少なく、日帰りでの手術も可能。また術後に痛みを感じることも少なく、およそ1か月程度経てば、再び性行為ができるようになるでしょう。
外陰部の荒れ
外陰部は下着で擦れてしまったり、性行為などで傷ついたりすることがあります。これにより菌が入り込むと炎症が起き、陰部が腫れてしまうことがあるのです。腫れるだけでなく、赤みやかゆみ、痛みといった症状を伴う可能性もあります。
外陰部があれている場合の対処法
外陰部が腫れてしまうのは、菌が異常繁殖しているケースがほとんどです。外陰部が腫れる事態を防ぐには、日頃から体の抵抗力を下げないようにすることが重要です。規則正しい生活を心がけたり、十分な休息や栄養バランスのよい食事を摂ったりといった生活を送りましょう。
規則正しい生活を送るだけでなく、外陰部を清潔に保つことも大切です。こまめに入浴をし、トイレを我慢しないようにしましょう。外陰部が蒸れた状態も菌の増殖につながるので、生理中はこまめに生理用品を交換することも大事です。菌が増殖しない環境作りを目指しましょう。
性交疼痛障害の可能性
性交渉の際に非常に強い痛みを感じる性的疼痛障害は鋭い痛みが特徴であり、性行為自体ができないほどの酷い痛みを伴います。人によっては手で軽く触れられるだけで痛みを感じることもあるようです。そのような場合、痛みを我慢して性交渉を続けることは不可能でしょう。原因不明の酷い痛みに悩んでいる場合は、性交疼痛障害を疑ってみると良いかもしれません。
性交疼痛障害の対処法
性的疼痛障害は2つのタイプに分けられます。1つは身体的な原因からくる性的疼痛障害です。この場合は薬による治療がメインとなります。治療を続けて快方に向かえば、性交中の痛みも減ることでしょう。
もう1つは心因性の性的疼痛障害です。この場合は相手への不安や嫌悪感、緊張感などのほか、普段の生活による疲れやストレス、夫婦関係など精神的な問題が関わってきます。解決方法としては一人で悩まず、パートナーと話し合いながら解決することが望ましいでしょう。
ズキズキの原因は別の病気の可能性も
痛みを感じているのにもかかわらず我慢し続けていると症状が悪化し、痛みが酷くなる可能性があります。痛みの原因は病気であるケースも珍しくありません。
こちらで紹介した対処法を試してもズキズキとした痛みが取れない場合は、なんらかの病気が関係している可能性も考えられます。できるだけ早くクリニックを受診し、適切な治療やアドバイスを受けることが賢明でしょう。
監修
満行(みつゆき)みどり先生
女性器治療に特化した医師

みどり美容
クリニック・広尾
満行みどり先生
満行みどり先生は女性器治療に特化した「みどり美容クリニック・広尾」の院長。
ビバリーヒルズの専門トレーニング施設でライセンスを取得した日本人女性初の医師でもあり、デリケートゾーンの悩みを抱える患者さんに適切な治療を提供したいと日々尽力されています。