3Dタイトニング
膣の引き締め効果が期待できるとして注目されている治療法です。2種類のレーザーを組み合わせて行う治療法には、どのような特徴があるのでしょうか?3Dタイトニングのメカニズムと特長についてまとめたのでご覧ください。
※こちらの記事は当サイト運営のヘルスケア編集部が執筆したものです。当サイト監修の満行みどり医師による査収は含まれておりませんことをご了承くださいませ。
3Dタイトニングとは
3Dタイトニングとは複数のレーザーを組み合わせて波長を生み出すことで膣の引き締めを促す機器を指します。膣の引き締めは閉経後の女性にとって性交痛の改善にも役立ちます。
エルビウムヤグレーザーとネオジウムヤグレーザーの2種類を組み合わせており、さまざまな角度から膣壁の細胞に刺激を与えてコラーゲンの生成を促進。体への負担も少なく、少ないダメージで膣内全体の引き締めに効果を発揮します。
従来のレーザーによる膣縮小は1つの種類に1つの波長しかないのがほとんどでした。3Dタイトニングは複数の組み合わせでアプローチするという違いがあります。
3Dタイトニングの特徴
3つのモードが選べる
3Dタイトニングはスムースモード、フラック3、ピアノモードの3つがあり、膣内の状態に悩む方の状態に合わせて最適なモードが選択して膣内の状態を改善に導いていく治療法です。
それぞれに膣内の粘膜組織に届く距離や使用するレーザーなどが違います。
スムースモード
超ロングパルスのエルビウムヤグレーザーを使ったモードです。
肌の深くまで照射するほか2つのモードとは違い、粘膜固有層までで止まって熱だまりを作ります。粘膜下に熱だまりを作ることでコラーゲンが再び構築されるのを促進するのです。照射後は膣内の粘膜がふっくらとした仕上がりになります。
フラック3
パルスの幅は短いものの、パワーの高いネオジウムヤグレーザーを使うモードです。レーザーを照射していきますが、膣粘膜の表面を傷つけることはほとんどありません。
3つのモードの中では膣粘膜の筋層まで届くロングパルスが特徴。60℃以上の熱を引き起こすことで、膣内部を再構築していきます。立体的な膣の引き締めが可能なモードです。
ピアノモード
フラック3と同じくネオジウムヤグレーザーを使用していますが、こちらは超ロングパルスのタイプのレーザーで膣内を照射していきます。ほか2つのレーザーのなかでは最も膣粘膜の深いところまで届くモードです。
膣内の温度を42℃前後まで上げていくのが特徴。フラック3との併用でコラーゲンのさらなる生成促進が期待できます。
監修医・満行みどり先生の見解
3Dタイトニングに使用するマシンは、私が院長を務める「みどり美容クリニック・広尾」の設備のなかでも特に最新のものです(※2018年10月現在)。マシンには3つの波長が搭載されており、膣壁の細胞に多角的にアプローチできます。
膣内粘膜をふっくらとさせる、膣を引き締める、コラーゲン生成を活性化させるといった効果がある施術で、性交痛の緩和にも用いられます。加齢による膣内の乾燥にも、効果的にアプローチできますよ。
また外陰部の黒ずみが気になるなら、3Dタイトニングの効果にプラスして軽いピーリング効果もある「4Dタイトニング」のほうがおすすめです。
治療のメカニズム
3つのモードから選べる3Dタイトニングは、どのモードも膣内にアプリケーターを挿入してレーザー照射を行っていきます。
超ロングパルス、またはショートパルスのエルビウムヤグレーザー、ネオジウムヤグレーザーを照射し、コラーゲンの再構築を活性化。膣にメスを入れる治療ではないので、出血や痛みはほとんどありません。
治療費の目安
3Dタイトニングは入り口から奥までの引き締めの場合、198.000~248,000円。膣全体の引き締めの場合は248,000~298,000円になります。
施術のリスクについて
施術後はそのまま帰宅でき、日常生活への支障はありません。痛みや出血などのダウンタイム、施術による副作用といったリスクもなく、気軽に受けやすい治療といえます。また、メスをいれる施術ではないので傷跡が残る心配もありません。
監修
満行(みつゆき)みどり先生
女性器治療に特化した医師

みどり美容
クリニック・広尾
満行みどり先生
満行みどり先生は女性器治療に特化した「みどり美容クリニック・広尾」の院長。
ビバリーヒルズの専門トレーニング施設でライセンスを取得した日本人女性初の医師でもあり、デリケートゾーンの悩みを抱える患者さんに適切な治療を提供したいと日々尽力されています。