Case9:痛いのは相手(男性)のせい?

セックスで痛みを感じたとき、「もしかしたらパートナー(男性)と体の相性が悪いのかも…」と思いつつガマンしていませんか?相手のためを思って不安・不満を溜め込んだ結果、セックスが怖くてできなくなってしまっては本末転倒です。

ここでは、「体格的に仕方ない」「相手の動きが乱暴すぎる」など、男性が原因となっている可能性が高いセックスの痛み(性交痛)の事例をご紹介しています。また、婦人科形成を専門とする女性医師・満行みどり先生監修のもと、男性側が痛みの原因として考えられるケースの対処法を解説しています。

男性のせい?
セックスの痛みに関する
女性のリアルな声

年上の彼氏と付き合っているんですが、AVのマネをしているのか、愛撫の仕方が強すぎてヒリヒリします。汚い話ですが、おしっこをするときにヒリヒリしみて大変でした。絶対に彼のせいだと思っているんですが、なんて伝えたらいいか分からず…。私のほうが年下なので、彼も注意なんてされたくないだろうし、でも冗談っぽく言っても真剣に受け取ってくれなさそうだし、困っています。

私は緊張すると濡れなくなってしまうタイプです。面倒な女かもしれませんが、キスや前戯をちゃんとしてもらえたらリラックスできますし、アソコも濡れてきます。でも夫はめんどくさそうにしていて、前戯は雑だしキスもしてくれません。にもかかわらず、濡れないのは私が悪いと思っているようです。一度話し合ってみたものの、それならセックスしなくてもいいと言われました。どうしても分かってもらえなくて悩んでいます。

エッチに関することで本気で悩んでいます!挿入されると奥のほうに違和感があって、痛いというか苦しいというか、早く終わってほしいという感覚になります。「もう無理、ほんと無理」「限界!こんなに突かれて大丈夫なの」と思いつつも、彼には言えなくていつも我慢しています。経験が浅いので分からないんですが、もしかしたら、彼のものが大きいせいかもしれません。セックスが嫌いになりそうです…。

まったく濡れないことが多くて、行為のたびに苦痛を感じます。これは彼のせいじゃないかと思っています。というのも、彼のセックスがまったく優しくないんです…。彼からは「痛いときと気持ちいいときがあるのは自分の問題でしょ」「俺がどうこうじゃなく自分で痛くないようにどうにかして!」と言われます。最近だと「もっとちゃんと準備して俺をすんなり受けられるようにしろ!」とも言われました。

男性が痛みの原因だと
考えられるケース

男性側が性交痛の原因として考えられるケースは以下です。

1.アレのサイズが大きすぎる

受け入れる女性器のサイズに対して、男性器のサイズが大きすぎると、性交時に痛みを感じやすくなります。

主な対処法

言いにくいかもしれませんが、まずはパートナーに「痛い」という事実を伝えるべきです。感情的にならず、体位や挿入の角度を工夫してもらいたいと真っすぐに伝えましょう。男性器の全てを挿入する以外のプレイを2人で考え合うことで、セックスの痛みを改善できることがあります。

また、挿入後しばらく動かないでいてもらうのも有効。挿入後に少し時間を置くことで、膣が相手のペニスの大きさになじみ、痛みを感じにくくなります。

2.AVを真似た乱暴なプレイ

AVには、激しすぎる愛撫やピストン運動、アクロバティックな体位など、やや乱暴なプレイが多く見られる傾向があります。

もし、相手の男性がAVの影響を受けているなら「女性はこういったプレイの方が気持ちいいのだ」と思い込み、むしろ女性のためにと、あえて乱暴な行為をしているかもしれません。

主な対処法

女性器は本来とてもデリケートなもので、乱暴なプレイでは快感を得られないと伝えましょう。もし「彼のプライドを傷つけそうで言いにくい…」というなら、AVセックスに対する女性の批判の声を見せるのも一つの手。本やネット記事、テレビ番組などの特集を見せる機会をつくり、反応をうかがってみるとよいでしょう。

満行みどり先生のアドバイス

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パートナーに素直に打ち明けてみて。

セックスにおいて、女性は受け入れる側で、その分男性よりも負担が大きいもの。「パートナーを傷つけるのがイヤだから」「嫌われるのが怖いから」などと痛みをガマンし続けると、気持ちの良いセックスからどんどん遠ざかってしまいます。また、そんな状態でセックスを続ければ、遠くないうちに心まで離れてしまうでしょう。

セックスで大切なのは、パートナーとしてお互いを尊重し、一緒に気持ちよくなること。

男性にもっと自分(女性の体)のことを知ってもらうためにも、正直な気持ちや要望を恥ずかしがらずに伝えてください。

編集部のヒトコト

正直な気持ちを伝えるのが一番ですが、中には「私に原因があるかもしれないし…」という思いから、パートナーに痛いと伝えられない女性もいるでしょう。

そんなときは、婦人科を受診して女性器に詳しい医師に相談してみてください。一人で抱え込むよりはずっと楽になりますし、病院によっては医師からパートナーに言いづらいことを伝えてもらえるケースもあります。

監修

満行(みつゆき)みどり先生

女性器治療に特化した医師

満行みどり医師

みどり美容
クリニック・広尾
満行みどり先生

満行みどり先生は女性器治療に特化した「みどり美容クリニック・広尾」の院長
ビバリーヒルズの専門トレーニング施設でライセンスを取得した日本人女性初の医師でもあり、デリケートゾーンの悩みを抱える患者さんに適切な治療を提供したいと日々尽力されています。

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