セックスの後に痛みがある場合(ヒリヒリする)

※こちらの記事は当サイト運営のヘルスケア編集部が執筆したものです。当サイト監修の満行みどり医師による査収は含まれておりませんことをご了承くださいませ。

ヒリヒリとした性交痛に悩む
女性たちの声

セックスをするたびに、アソコが切れてしまいます。彼のモノが極端に大きいわけではありません。付き合いが長くなってきたせいか、私が濡れにくくなっているように感じます。毎回切れてヒリヒリ痛いので、最近はセックスするのが怖くなってきました。病院に行ったとしても、セックスするとヒリヒリするんです、濡れにくいんですと言ったら先生に笑われてしまいそうで、勇気が出ません。

彼とのセックスは、回数こそ重ねているものの、一度も気持ちよくなったことがありません。そればかりか、膣の入口あたりにヒリヒリとした強い痛みを感じます。最初のうちはガマンできましたが、最近は途中で中断してもらうほど痛いです。病院に行って、処方された薬を陰部に塗ったりしましたが、毎回痛いので大変です。痛みの原因は分からないと言われました。私は人よりも粘膜が弱いのでしょうか。彼とのセックスを楽しみたいという気持ちもあるのに、痛みのせいで叶わなくて本気で悩んでいます。

セックスの際、入り口あたりがヒリヒリと痛みます。指だけでも痛いのに、彼のモノなんてなおさら…。ローションを使わないとガマンできないほどです(ローションを使っても、入口だけは痛くて痛くてしょうがないです)。ネットで調べてみたら炎症って出てきました。当てはまる気がするので、本当に炎症を起こしているのかもしれません。まだ学生なので婦人科に行くのは怖くて、できれば自力でどうにかしたいです。

セックスをしているときと終わった後、両方とも膣がヒリヒリと痛いです。最中は挿入直後が痛くて、そのあとだんだん和らいでくるんですが、長時間経つとやっぱり痛みが酷くなってきます。終わったあとはしみるので、トイレに行くのもつらいです。最近期間が空いていて、久しぶりにセックスしたんですが、とうとう出血までありました。前の彼とはこんなことなかったので、今の彼氏とのセックスは何故こんなに痛いんだろうと不安です。

ヒリヒリする痛みはなぜ起きる?

ヒリヒリする痛みがセックスの際に起こる場合、考えられる原因はいくつかあります。

大切なのは要因を見極めて適切に対処することです。以下では痛みが生じる原因とその対処法について紹介します。

彼のアレが大きい

挿入時に痛みが生じる原因として、彼の男性器が大きいことが挙げられます。膣に対して男性器が大きいと、どうしても痛みが生じてしまうのです。

お互いの体の相性によるところが大きく、女性の膣が狭い場合はなおさら挿入が困難になるでしょう。

アレが大きい場合の対処法

女性の膣は柔軟な筋肉でできているため、ある程度の伸び縮みが可能です。そのため、男性器のサイズが大きかったとしても、ゆっくりと慣らしていけるでしょう。大きさに慣れれば、女性が感じる痛みも軽減されていきます。また、挿入時の角度を変えてみるなど、試行錯誤することも大切です。

前戯が不十分

男性側としては緊張していたり、余裕がなかったりといった理由から十分な前戯を行えないまま挿入に至ってしまうことがあります。しかし、前戯が不十分だと女性が痛い思いをするケースが多くなるのです。男性は挿入することで快感を得られるかもしれませんが、女性はそういうわけにはいきません。

女性の膣はある程度伸び縮みするといっても非常にデリケートなので、濡れていない状態で挿入されると簡単に傷付き、出血します。傷ついた場所から細菌が入れば、後に炎症を引き起こすことにも繋がりかねません。挿入する際は十分に前戯を行ってからにしましょう。

前戯が不十分な場合の対処法

前戯が不十分な場合、膣の入り口が濡れていても膣内まで潤っていない場合がほとんど。膣に十分な潤いが足りていないと感じる場合は、前戯に割く時間を多くとってもらいましょう。前戯の際にはゆっくりと時間をかけ、リラックスするのも大切です。

相手の経験が少ない場合ほど、膣の状態について話をしておく必要があります。経験が少ない相手ほど自分本位の動きをすることがあるため、常に受け入れられるようにするためにも協力をしてもらうことをあらかじめ話しておきましょう。

コンドームの摩擦

女性の中には、コンドームをつけてセックスすると感度が落ちたり、痛みを感じたりする人がいるようです。

この場合、コンドームが古かったり、保存状態が悪かったりする可能性が考えられます。

コンドームはゴムの質が悪く、滑りが悪いため摩擦が起こりやすいものもあるのです。摩擦が大きいと女性が痛みを感じる要因になるでしょう。

コンドームの摩擦が原因の場合の解決法

コンドームの摩擦を解消する策として、潤い成分の豊富なコンドームを使用したり、ローションを使用したりすることがあるでしょう。ローションの使用は手軽で取り入れやすいものです。膣の潤い不足の解消にもなるため、女性が快感を得やすくなるというメリットもあります。

膣が乾燥している

膣が乾燥する原因として、エストロゲンという女性ホルモンの分泌が少ないことが考えられます。

エストロゲンが減少すると、膣が萎縮したり、膣粘膜が薄くなったりするため、挿入時に痛みを感じやすくなるのです。

また、「セックスをしたくない」という精神的な理由から膣内が乾燥し、痛みを感じることもあるでしょう。

膣の乾燥が原因の場合の解決法

エストロゲンが少ない場合の対処法としては、セックスをする際に用の潤滑ゼリーなどを使用したり、女性ホルモン剤を内服したりする方法があります。

精神的な理由による乾燥は、とにかくリラックスすることが大事です。少量のお酒を飲んでみたり、パートナーに正直に打ち明けたりするといったように、精神的負担を軽減する行動を考えると良いでしょう。

シェーグレン症候群の可能性

シェーグレン症候群は自己免疫疾患のことであり、異物を攻撃するはずの免疫系が誤作動し、自分の正常な組織や細胞を攻撃している状態にあります。シェーグレン症候群は全身的な分泌障害であり、膣内の乾燥も、自己免疫疾患によって生じる症状の一つとして知られています。

シェーグレン症候群は年齢に関係なく発症し、膣だけでなく全身のあらゆる部位で分泌物の減少が生じることが特徴。個体差はありますが、健康な膣は潤おっており、柔軟性や摩擦に屈しない強度を保持できています。一方でシェーグレン症候群を放置しておくと症状が悪化し、いずれは膣の萎縮や女性機能の減衰に繋がる危険もあるでしょう。心配な場合は早めに病院に行くことをおすすめします。

シェーグレン症候群の場合の解決法

シェーグレン症候群の治療法はまだ発見されていません。しかし、薬の服用や日頃から行うセルフケアなど、対症療法は行えます。目の乾燥や口の乾燥、皮膚の異常などシェーグレン症候群を発症することで現れる症状は多岐にわたるため、発症した部位によって対症療法も異なっているようです。

痛みがある場合は病気の可能性も考えよう

痛みがある場合は病気の可能性も考えられます。性感染症が関係している膣の乾燥やヒリヒリも多く存在しますが、とくに痛みを伴う症状がある場合は早めの診察が必要です。

知らないうちに感染している、または相手を介して感染させてしまっている可能性もあるので、気になる症状が出てきたら一度はクリニックへ行ってみることをおすすめします。

監修

満行(みつゆき)みどり先生

女性器治療に特化した医師

満行みどり医師

みどり美容
クリニック・広尾
満行みどり先生

満行みどり先生は女性器治療に特化した「みどり美容クリニック・広尾」の院長
ビバリーヒルズの専門トレーニング施設でライセンスを取得した日本人女性初の医師でもあり、デリケートゾーンの悩みを抱える患者さんに適切な治療を提供したいと日々尽力されています。

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