産後のセックスが痛い理由
産後セックスの痛みの原因や、対策法、出産や加齢による女性のカラダの変化について解説しています。
産後の性交痛に悩む
女性たちの声
出産から4か月半ほど経ちましたが、体位によって性交痛があります。下腹部あたりがきゅーっと締め付けられるような痛みです。こういった産後の性交痛は、よくあることなんでしょうか。マンネリというわけでもなく、私自身夫との時間を楽しみたいという気持ちもあるのにこんな調子なので困っています。内容的にもアレですし、医師相手とはいえおっぴろげに話すのは抵抗感があるので、病院にはまだ行っていません。
産後3カ月を過ぎてから月1、2回ぐらいのぺースでセックスを始めたんですが、もうめちゃくちゃ痛いです。6カ月経った今もです。まったくと言っていいほど濡れないので潤滑ゼリーみたいなのも使っているんですが、いざ挿入となると「無理!切れる!裂ける!!」と思うほどで、上手くいきません。夫は「頑張って赤ちゃんを産んだばかりなんだし、気にしないで」「少しずつ慣らしていこうね、大丈夫だよ」と優しくしてくれるんですが、申し訳なさも相まって、本当につらいです。
もう出産から9か月以上経ちましたが、産後3か月のときに挑戦したセックスが痛すぎて、若干トラウマになっており、それ以来怖くて最後までできません。最近もチャレンジしてみましたが、やっぱり痛くて途中で諦めました。産後からしばらく経っているので会陰切開の傷が治っていないわけではないと思うんですが…。2人目も欲しいし、セックスしたくないわけではないので、悩んでいます。産婦人科に相談に行ってみたほうがいいんでしょうか。
出産でカラダが変わる!?
産後セックスが痛い理由とは
主な理由には、次のようなものがあります。
- 帝王切開や会陰切開の際の傷の痛み
- ホルモンの影響による膣の潤い不足
- 赤ちゃんのお世話によるママの寝不足
- 母乳の分泌開始
赤ちゃんを産んだ後は、出産の傷の痛みや、授乳や月経の再開などもあり、女性の体にさまざまな変化が起こります。
さらに慣れない赤ちゃんのお世話もあって、心身ともに疲れ切ってしまうママも。
そこに数ヶ月ぶりのセックスをすることで、出産時の傷が疼いたり、痛みが出やすいのは仕方のないこととも言えますね。
先輩ママの産後セックス体験談
それに引き換え、旦那さんは、出産前から夜の営みを心待ちにしている状態。最初は産後セックスの痛みに耐えている女性は多いようです。
先輩ママたちの間では、こんな声があります。
- 「産後1ヶ月目から再開して2,3回は痛みが…。でもその後はすぐに普通に戻りました。」
- 「普通分娩だったから会陰切開した場所が痛かった。いつから痛みが無くなったかは覚えてないけど、旦那さんに協力してもらって少しずつ慣らすと良いかも」
- 「やっぱり傷ができたんだから、それなりに時間はかかりそう。2ヶ月経ってからしたけど、ツレタ感じが怖くて、裂けたらどうしよう?とか。でも、最近やっと元に戻って安心しました。」
最初の数回は痛みを感じても、徐々に体は元に戻っていくので、時間と共に痛みは感じなくなっていきます。あまりに痛いようなら一度セックスはお休みして、旦那さんにも協力してもらいながら、徐々に慣らしていくと良いですね。
そもそも産後セックスはいつからしてOK?
人にもよりますが、一般的に出産後は1~2ヶ月目で性生活を再開する女性が多いようです。出産が終わって1ヶ月検診を受ける際に、子宮の収縮状況や傷の治り具合を診てもらうので、問題がなければセックスをして大丈夫。
ただし月経が再び始まると母体はまた妊娠できる状態になります。時期は人によりけりで予測できないのですが、月経の2週間前には排卵が起きるので、計画的な妊娠を望んでいる方や「まだ2人目はいいかも…」という人は、産後もきちんと避妊をしましょう。
痛みが続く人は、クリニックに相談しよう
出産後の女性のカラダは、とてもデリケートな状態。性交痛だけじゃなく、膣の潤い不足やゆるみによって、感度が下がったという悩みを持つ人もいます。
あまりに痛みが続いたり、以前とカラダが違うと感じる場合は、産婦人科に相談するようにしましょう。膣の潤い不足やゆるみであれば、クリニックのレーザー治療で改善することもできます。
監修
満行(みつゆき)みどり先生
女性器治療に特化した医師

みどり美容
クリニック・広尾
満行みどり先生
満行みどり先生は女性器治療に特化した「みどり美容クリニック・広尾」の院長。
ビバリーヒルズの専門トレーニング施設でライセンスを取得した日本人女性初の医師でもあり、デリケートゾーンの悩みを抱える患者さんに適切な治療を提供したいと日々尽力されています。